作業に集中するための意識と土台作り
テーマ変更しました
元々はモックアップ作成ツールの記事を作ろうと思いましたが、うまくまとまらないのと、
汎用性の高い記事のほうが喜ばれると思ったので
私が実施している(しようとしている)指針を紹介します。
集中できる意識作り
唯識の視点からのアプローチ
唯識とは
《〈梵〉vijñapti-mātratāの訳》仏語。一切の対象は心の本体である識によって現し出されたものであり、
識以外に実在するものはないということ。 また、この識も誤った分別をするものにすぎず、それ自体存在しえないことをも含む。
法相(ほっそう)宗の根本教義。
引用元:デジタル大辞典
何のこっちゃ、という話ですが。
この世界には実体はなく、心が認識している様が見えているだけ、という考え方です。(ざっくり)
集中力と直接的な関係はありませんが、唯識の講座で実践されている瞑想が参考になりました。
レーズン瞑想
NHKが制作した番組、シリーズ「唯識に生きる」で紹介されていた瞑想です。
- レーズンを一粒、手のひらにのせ、意識を集中してよく観察する。
- 指で触って触感を探ってみる。
- レーズンを口に入れ、質感、味覚などを観察する。
- 観察した結果を言葉にする。
一般的な瞑想は己を「無」にする行為だと思いますが、
この瞑想の場合、ある物体を集中して観察し、そのものになりきる試みになります。
大事なのは観察すること
様々な作業は物や人と対面し、行動を起こすことで進めることができます。
レーズン瞑想のような観察は雑念を取り払い、そのもの一点に注視する行動であり、
集中力を高める効果的な方法だと私は思います。
集中できる土台作り
マルチタスクを単一化する
人は1つの作業しかできないと言われています。
しかし、実際の仕事は複数の作業が並行して行われる、マルチタスク状態です。
マルチタスクをそのまま並行して行うと、混乱し、作業効率・精度が格段に下がります。
では、どうすればよいのでしょうか。
現状のタスク可視化
まずは、現状のタスクを書き出します。
頭の中で持っているタスクを書き出すことで作業量の把握と意識の明確化を図ります。
私はグループ内で使っているBacklogが使いやすかったので個人でスペースを作成し、タスクを書き出しています。
タスクは細分化し、最小単位での作業まで切り分けられるようにしましょう。
Backlogは各タスクごとにチェックリストを作成できるので、最小単位の作業はリスト内に作成しています。
1日のタイムテーブル作成
書き出したタスクを基に、カレンダー上で1日のタイムテーブルを作成します。
なるべく作業が重ならないよう、30分単位程度で組みます。(なぜ30分単位なのかは後述)
出社直後や退勤直前など、作業を行う前に計画を立てます。
ここで大切なことは、急な対応やうまくいかなかった場合のためにバッファーを積むことです。
こうしてタスクを単純化するとともに、計画と実践の反復期間を短くすることで
予想と実践のブレを少なくしていきます。
また、Backlogはカレンダーへのインポート機能があり、インポートすると
期限日に予定が自動挿入されるようになっています。
ポモドーロ・テクニックに落としこむ
人の集中力は最長90分しかもちません。
また、8時間という長い仕事時間、最初からフルスロットルで作業していては終業時間あたりになるとバテてしまいます。
そこでポモドーロ・テクニックを用います。
集中して仕事をこなすために、25分毎に時間を区切って仕事をする時間管理術。
Francesco Cirillo氏が1992年、自身の勉強効率を上げるために考案した。
手順
25分を1ポモドーロとし、やるべきタスクを1ポモドーロ刻み(25分毎)に分ける。
25分間は、他の事は一切やらず、タスクに集中する
25分経てば、5分間の休憩を入れる
4ポモドーロ毎(2時間毎)に30分程の長い休憩をとる
後は上記を繰り返す
引用:はてなキーワード
タイムテーブル作成時、30分という単位で作業を区切ったのはこのためです。
時間を制限することで集中とリラックスの状態管理をし、作業のペース低下を防ぎます。
※ポモドーロの時間単位はカスタマイズしてもかまいません。個々のペースに合わせるのが吉です。
意識は行動から
案ずるより産むが易し。何事も頭の中で考えるより字に起こして、手を動かす方がモチベーションが出、作業が進みます。
(これを脳科学では「作業興奮」というらしいです)
上記で紹介したものはこれに通ずると思います。
まずは手を動かしてみませんか?